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火曜日, 10月 10, 2006

アンビエント・ファインダビリティ

旅行中はほとんど迷子ですごした。
ガイドブックも持たず、目的の駅に着いてから路面電車や私鉄を乗り継ぎ、適当に降りてみて、違う路線まで歩いてみて、途中に面白そうなものがあったら写真を撮って、ベンチで休憩して、なんとなく「あの塔のところ」みたいな感じで歩いて、よくわからなくなったら人に道を聞いて元の場所に戻ってきた。

そんな旅行に持っていった本のなかで、ビシッとはまった本だった。
探し物、経路探索、地図、検索、その他諸々についての過去、現在、未来が書いてある。
星座をたよりに航海に出る過去。GPS、RFID、携帯端末などなどがつくる未来。
怖いような、面白いようなよくわからない期待と不安。

空港で受け取った荷物についていたシールには小さなRFIDがついていた。
迷子に飽きると、ネットカフェに入ってSNSに日記を書いた。次の国で友達が残してくれたコメントを読んだ。
目の前の白人が2台の携帯電話に向かって交互に違う言葉で話していた。
そんな旅行をしながらこの本を読んだ。
本の中で引用されているウィリアム・ギブソンの言葉がビシッとはまる。
「未来は今日存在している。ただ不均等に分布しているにすぎない」

2 Comments:

  • At 2006年10月12日 1:24:00 JST, Anonymous 匿名 said…

    短いけど、いい旅行記だ。
    それだそれ。ほんと、旅に出たくなる。
    その本読みたくなったから、買った。

     
  • At 2006年10月12日 23:23:00 JST, Blogger yopei said…

    そうそう、きっかけはなんでもいいから興味持ったらとりあえず歩き回ったり、本読んだりしてみるのが大事だと思う。

     

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